様々な士業・専門家のワンストップサービスだからできること
経営者と従業員の“幸せな未来”を支えたい
私たち「一般社団法人つなぐチカラ」は、事業承継士®としての資格を持つ9名の士業・専門家が集まり設立しました。
弁護士・税理士・司法書士・中小企業診断士・社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士など、各分野のプロフェッショナルとしてそれぞれが独立して活動してきた私たちですが、共通していたのは「事業承継・M&A支援の必要性を日々痛感している」ということでした。
私たちが目指すのは、
“経営者が納得して事業承継・M&Aに取り組み、従業員が安心して仕事を続けられる未来”を支えること。
中小企業の事業承継問題は“社会の課題”
現在、日本の企業のうち99%を占める中小企業は、日本経済の土台を支える存在です。
しかし、近年は経営者の高齢化が急速に進み、後継者が見つからないまま廃業する企業が増加しています。
例えば、2023年の『中小企業白書』によれば、
- 80代の経営者の約23%
- 70代の経営者の約30%
- 60代の経営者の約38%
が後継者不在と回答しています。
そして、中小企業の廃業理由の約3割が「後継者不在」によるものとされており、これはもはや企業個別の問題ではなく、社会全体の課題となっています。

M&Aの活用が進む一方で、危うさも
事業承継の方法には、親族への承継、従業員への承継、そして社外への承継(M&A)があります。
近年では、後継者が身近にいない企業にとって、M&Aという選択肢が身近なものとなってきました。
しかしその一方で、M&A業界の急拡大に伴い、不適切な取引やトラブルも増加しています。
- 経営が引き継がれずに現預金だけが流出
- 経営者保証が外れないまま売却し、経営不振に陥る
- 仲介事業者の質にばらつきがあり、実態把握を中小企業庁が始める事態も発生
こうした問題を目の当たりにし、私たちは強く感じました。
「信頼できる専門家が、誠実に伴走できる体制が必要だ」と。

それぞれの専門性を「つなぐチカラ」に
事業承継やM&Aの現場には、税務・法務・財務・労務・不動産・保険・経営の多様な課題が絡み合います。
これらを一人で解決することはできません。
だからこそ私たちは、それぞれの専門性を持ち寄り、
“ワンストップで信頼できる支援”を提供できる体制をつくろうと決意しました。
それが、「一般社団法人つなぐチカラ」の設立に至った原点です。
経営者の想いと会社の未来を、次の世代へ
事業承継やM&Aは、単なる「株の引継ぎ」や「会社の売買」ではありません。
そこには、経営者の人生の歩み、従業員の生活、地域の雇用、取引先との信頼、技術やサービスの未来──あらゆる“想い”が詰まっています。
だからこそ、安易な選択ではなく、納得と安心のプロセスが必要なのです。
私たちは、経営者が胸を張って次の世代に会社を託せるよう、
その“つなぐ決断”に寄り添い、共に考え、共に支える存在でありたいと考えています。
一般社団法人つなぐチカラのこれから
これからも私たちは、中小企業の未来を支える専門家集団として、
・事業承継に悩む経営者への個別支援
・M&Aを検討する企業への中立かつ丁寧なアドバイス
・事業承継を考える人の「学びの場」や「出会いの場」の創出
など、多角的に活動してまいります。
会社の未来に、確かな“つながり”を。
私たち「つなぐチカラ」に、どうぞご期待ください。
(事業承継士®・中小企業診断士 中本美智子)